2008年について

あけましておめでとうございます。


2008年について、雑感。


本日2008年の株式相場がスタートしましたが、案の定酷いですね。今年は国内株はあまりよろしくなさそうです。官製不況なんていわれてますが、まったくその通り。上限金利の問題から始まって、建築基準法証券取引法など、個人の保護の名の基に、まさに規制強化の嵐です。私が日々ウォッチしているIPOマーケットも冷え込み方が半端じゃない。ベンチャーの社長なんかに話しを聞いても、2005年当たりは猫も杓子もIPOムードだったのが、すっかりIPOなんて世間知らずが見る夢みたいな位置づけに。それもこれも、投資家保護のための規制が厳しすぎる。BSもPLも読めない個人投資家を保護するなんて無理だろ・・・常識的に考えて・・・・生類憐れみの令じゃないんだから。
加えて原料高による物価の上昇。きっとこれで消費の伸びも期待できない。
さらには、サブプライムローン問題に端を発する、CDOやABSスキームの破綻。2007年はなんか、銀座の土地まわりとか、ほんとお金ジャブジャブって感じありましたけど、結構撤退の予感も。。
土地も一巡した感じで、都心以外のマンションなんかは去年からもう結構売れなくなってるみたいで。上の問題なんかも絡んでくると、結構会社潰れたりして。


為替はここに来て突如円高に振れましたが、これは単なるドル安でしょ。円が高くなる要因は乏しいです。売りですね。円は。運用は外貨ですべき。


短期的には、日本はまず規制改革でしょうね。やっぱり。何とかしないと、日本というマーケットの魅力がどんどんなくなって、ほんと鎖国するしかなくなります。あとはエマージングマーケットに対する投資。国内が弱いんだから、海外に投資しないと。


それから、どうも今の日本には、ニヒリズムが蔓延している感がある。ガッツがないよ。1年を表す漢字は「偽」とかいってね。どうでもいいじゃん。食品偽装とか。どうでもよくはないのかもしれないけど、そんな必死にならなくてもっていう。。
原因の一端には国家としての長期的な展望が欠けてるという部分もあるのではないでしょうか。


戦後の体勢をいまだに維持し、目標の定まらない(というか既得権の確保が目標?)国家。貧民からの搾取を目的とした自由主義経済への移行を唱える経済界。ある程度のゆたかさを実現し、いたずらに排他的なナショナリズムを高揚させるが国政には無関心な国民。


と、思ってみました。
なんか暗い感じではじまりましたけど、今年もよろしくおねがいします。