FXに関する反省

先日から何度か書いたが、為替について、私は基本的な路線としてサブプライム被害の更なる拡大とそれに伴う短期的なドル安、及び長期的な円安を予想し、ドル売りとニュージー買いのポジションを持った。


すると、つい先日シティのこれまたたいそう巨額な損失が公表され、為替はドル安に振れた。予想は概ね適中した格好である。


が、しかし。取引の損益はどうなったか、である。
これがなななんと、いまマイナス20万である。予想どおりなのに!なんでだよ!
ということで、今日は反省会です。


ところで、投資の本質は将来の予想である。これは疑う余地もないと思っている。あがると予想するのであれば買うし、下がると思うのであれば売るわけで。今回のケースは、おおまかな予想を的中させながらわりと大きな損失を出すというケースであるわけだが、なぜこんなことがおこるのか。それを考察することは、今後相場の予想をどのように投資活動に反映させるかを考えるにあたって非常に有益であろう。


まず、損が出た直接的な原因だが、これは簡単。ニュージーを買っていたわけだが、これが下がったのである。ドルが下がった分については、ドル売りのポジションを持っていたので利益がでたが、ニュージーのほうがよりいっそう下がったというわけである。しかも、当時私はニュージーのポジションを(自分のドルのポジションと比べて)厚めにしていた。なぜなら、それまでの利益の大半はニュージーの上昇によって得られたものであったため、要は調子に乗ったのだ。まずこれが第一の失敗である。即ち、どんな通貨であっても上がり続けるということはありえないのである。よって次のことがいえる。

安いときに買って、高くなったら売らなければ(決済しなければ)ならない。


本当に当たり前のことで、当然損こく前の私もそんなことは重々承知していたわけだが、ニュージーはスワップが高いから長期保有目線で買えるとかいう、いま考えるとどう考えても論点がずれた理屈をもって自分を納得させてしまった。このことからは、以下の教訓が導かれる。

短期なのか長期なのか、いずれにせよ明確な期間目標を設けて、投資検討を行う必要がある。


長期的な投資と割り切れば、上のニュージー買いは間違いではないことになるか。最終的には儲かればいいわけであるから、結論をだすには幾分早計ではあるが、ひとつのことはいえる。FXにはロスカットがあるから、長期的なトレンドには合致した投資であっても、短期的にトレンドと大きく逆の動きをした場合、強制的に決済される可能性がある。この場合、長期的な予想が的中していても大きな損失が確定してしまうことになり、よって次のことが言える。

長期的な目標を持って投資をする場合でも、ロスカットにそなえるためボラティリティをおさえる必要がある。


ニュージーのようなボラティリティの高い通貨を大きな割合で保有することは当然大きな危険が伴うわけである。