スイーツ(笑)は甦らない。

先日、

という記事に、ブクマで

なにをwww言ってるのかwwww極度に細分化された社会では個が感じる疎外感を何かで埋め合わせる必要があって、スイーツ(笑)もそのための立派な価値観だよね、価値観を否定するのは無意味だ、でおk?

と、コメントしたところ、著者ご本人様からご丁寧にIDコールで、

これは埋め合わせ理論とゲーレン的な負担免除論を前提にした機能等価主義の話です。価値観云々ではありません。ちなみにスイーツ(笑)的恋愛感情と民主主義が機能的に代価可能だと示したのはiammgさんです。>id:chnpk
はてなブックマーク - ちょっと何言ってんのか・・・ - 2008年8月9日

と、お返事が。わざわざ書いてもらったので、御礼がてらなんか返事しようと思ったんだけど、ブコメってどう返事したらいいかよくわかんなくてエントリにしてみた。

てゆうかこれ、説明なのかな・・?どうみても煽りのような。なんか┐(´ー`)┌, やれやれタグだし。まあいいや。折角なので全力で煽り返そうと思って元エントリ含め入念に読み返したところ、誤字脱字程度は発見できたものの、なかなか隙がなくて困った。むむむ。

要は、社会システムからの阻害→埋め合わせが必要という話で、ただ「民主主義の会話」は社会システムに回収されるコミュニケーションだから、埋め合わせにならないんじゃないの、と。

最初何を言ってるのかさっぱりわからんと思ったのは、いい加減な読み方をした所為だったよう。失礼しました。


ということで、あまり気の利いたDISり合いもできそうになく申し訳ないが、一点だけ。

ただし、機能的に代価可能な等価物は、何でも良い。だから私はiammgさんが既に放棄された「スイーツ(笑)」を作為的に選択しました

とある。

この部分はもうちょっと考えてみてもいいんじゃないの。というのは何でも良くはないんじゃないの、と。

なぜなら、ご本人様が上の引用よりも少し上の部分で、

iammgさんが選択する民主主義の会話は、政治システムや経済システムのような各種の機能システムに回収されてしまうコミュニケーションです。したがってiammgさんは、いずれにせよ政治システムや経済システムによる阻害に晒されるでしょう。

と述べているから。

ここに、「スイーツ(笑)」のコミュニケーションが機能システムに回収されるコミュニケーションではない、という暗黙の前提を感じることができる。

これは果たして自明なのか。


スイーツ(笑)」とは侮蔑の用語であり、じゃあその侮蔑はどこからくるのかというと、恋愛主義社会とでもいうべき社会から排除された非モテによる、同社会に包摂された人々に対するルサンチマンでは。よって、「スイーツ(笑)」から侮蔑のニュアンスを取り払った本質的な意味は恋愛主義社会の中心に居座る人々、だろう。

なにがいいたいか。「スイーツ(笑)」という嘲笑のための概念が存在していること自体が、恋愛主義社会という社会の存在を示していて、そういう社会があるのであれば、そこには何らかの社会システムが存在している可能性が高いのではないの、ということ。

スイーツ(笑)」のコミュニケーションを選択することによって、恋愛主義社会システムに阻害される可能性である。「スイーツ(笑)」が嘲笑する対象のうち多くは、恋愛の過剰な功利化によって恋愛が恋愛らしさを喪失した様、である。これは非モテによる単なるルサンチマンであるとともに、恋愛主義を信仰するあまりに人間的に阻害された人々への訓戒でもあるのではないのだろうか。


で、こう考えると「スイーツの会話」と「民主主義の会話」には差異がなくなると。

いかがですか?