雨降ってじじいがたまる

最近、うちの会社になぜか次々と送り込まれてくる老人どもに腹が立って仕方がないchnpkです。こんにちは。

ということで今日はとにかく愚痴ってみることにした。
さて、私がいま取り組んでいる仕事で、某大手N村証券とコンペになってる案件があるという話から。この話については、私の提案はN証券と比べてコストパフォーマンスが段違いどころの騒ぎではないので、これは余裕だろとか思っていたわけなのだが、先日提案先からN証券が今回仕事よこさないと今後一切取引やめると言ってるんです、との弱気な一報が。N証券に嫌われないためには、高くても今回は無理してでも発注するのも止むを得ないとか考えているようだ。これはバカバカしいけどまあよくある話*1。めんどくせーなーとか思いつつも、別件もあり、とりあえず老人A*2に一応ありのまま報告して外出した。

で、前置きが長くなったが、2-3時間して戻ってきたときの会話を再現したい。

老人A「chnpkくん、さっきの話さ、老人B*3とも相談したんだけど、N証券の鼻を明かしてやろうってことになったから!」
私「はあ。」
老人A「・・・」
私「・・・」
老人A「どうしようか。まあやり方は任せるから。」
私「ポカーン」


わけのわかんねー意思決定してんじゃねー!いらねーよそんな判断!!


仕事をフックしてくる役→おれ。
提案をつくる役→おれ。
仕事をまわす役→おれ。
仕事をしようという判断→老人。
途方もないイラつき→プライスレス。


これはもう要は、気分は天下りのフリーライダーノリノリである
自分が今まで生きてきた経験はそれだけで価値があるから仕事なんかしなくていいというマインドなのか、大企業ではそういう仕事をしようという呼びかけをするだけのポジションが現実に用意されているのか、N証券の鼻を明かす図を妄想したら気分が高揚してしまいそれで仕事した気分を味わってしまったのか、詳しくはわからないが、結果はそういうことだ。
昔テレ朝あたりで、天下り官僚は昼に出社して新聞読み終わったら16時くらいに退社して給料2,000万とかやってて、そん時はまた大げさなくらいに思っていたが、今まさに同種の惨劇が眼前で繰り広げられている。新聞読んでるだけならまだ邪魔じゃないだけマシである。さすがはキャリア官僚。自分を客観的に認識している。


そして何よりも許しがたいのが、こういう老人が、まるでマドハンドのように次々と仲間を呼ぶことだ。上部構造の肥大化である。老人ホーム化である。おれの仕事は介護か。類は友を呼ぶとはまさに核心を突いた諺で、先人の英知には感服の極みである。
次々と新設される謎の役職。非合理な命令系統。時間がかかる以外に何の意味もない意思決定プロセス。(貴重なご経験に裏打ちされた)思いつきの代償として失われていく会社のビジョン。デジタルからアナログへの逆行による非効率。乱れ飛ぶ入れ歯。
そしてそんな会社を見限って次々と辞めていく若者たち。
とりあえず、私の前の席に棲みついたじいさんは、パソコンが使えないらしく、会社にいるときで電話してないとき*4はずっとボーっとしている。PCの画面を時折眺めたりもするが、キーボードには触れない。なにやってんだよ!せめてネットサーフィンくらいしろ。でなきゃ新聞読め。こっち見んな。


そもそも、私含め若者がこの会社に残ることに一片の経済合理性もないことを理解していないことにも腹が立つ。給料も大して高くないし、将来性もない。会社からはなんのスキルも獲得できなければ、活用できる資産もない。
戦後〜バブルくらいの、国民全体が右肩上がりの経済成長の恩恵を享受することで、なんとなくの目的意識を共有し一体感を持っていたような時期の「頑張って辛抱すれば必ず報われるんだよ」的な感覚をこちらに押し付けないでいただきたい。その感覚は右肩上がりの成長下でしか養われない。我々はバブルも知らなければ、右肩上がりの経済成長と聞いてもただの幻想としか思えない。辛抱してたらそのまま餓死するという危機感しかない。現存する大半の社会は沈み行く船だ。考え方を切り換えなければ、この先の長い人生を乗り切れない。あなた方の短い老い先と一緒にしないでくれないか。世の中、特に日本はもう転換点を超えたのだ。


それから、うちくらいの規模のクソ会社に、大企業張りの分業を求める神経。
お茶を汲む人とか、コピーをとる人とか、そういうのはいないの。人事も法務もロクに機能しないの。ほんの一握りの使える人で、そういういくつかの重要な役割を補完しなきゃいけないわけ。だから「採用までやらなきゃいけないんだから大変だよ(老人B談)」とかいってる場合じゃない。一番大事な仕事だよこのたわけが。
だから、「社内の調整役」とかそういうポジションはここにはないわけ。そんな役回りのマネジメントはただの負担なの。もともとしなくてよかった調整を買って出て、話をややこしくして、それで仕事してる気になられたら迷惑なんです。


しかも、リスクをとらない。儲からねーだろうが。
ご老体が所属してらっしゃった大企業様と違って、クソ会社は他所より多くリスクを取る事でしか利益なんかでねーんだ。ブランドもなきゃ実績もないし、ノウハウだってないんだから。他になんの競争優位があんのか言ってみろ。人間力?死ね。
大体なんだよ、風評のリスクって。もともとたいした評判ないですから。残念。


ああ。ちょっとすっきりしたわ。
ということでただの愚痴は愚痴なんだけど、高齢化問題って深刻だよ。
それから私は適当に辞めます。


※追記
上の話に多少オブラートを着せて老人たちに伝えたところ、若干昇進することになったっぽい。なるほどこれが権力闘争か。世の中捨てたもんじゃないな。

*1:向こうだって仕事なんだから一切取引をやめるわけがないだろ常識的に考えて

*2:私の上司にあたるらしい

*3:うちの社長、ちなみにN証券出身

*4:これがまたよくしゃべる