ところで例の無人島を題材にしたGDって何が目的なんだろうな?

悪いのは誰? - ある無人島漂流の物語 - (旧姓)タケルンバ卿日記』について。

いやこれ最初みたときは、採用試験の一環かと思ってたのだけど、あんまりにも盛り上がってるのでもう一度よく見てみたらなんと新人研修のようだった・・。


採用試験であれば、すぐ感情的になる人をふるい落としたり、セクハラ耐性が低い人に辞退してもらう意図を汲むことができたんだが、研修だとするともはや意味不明。こんなセクハラといわれて仕方のないきわどい議題を選択してまで、どのような学習効果を企図していたのか。悪者を探す局面なんて、ビジネスをしていてまずないと思うが。


この題材から導かれそうな教訓を強いてあげれば、意図せずして悪者に仕立て上げられ、責任を追求される局面で、いかに被害を最小限にする振る舞いをするか、だろうか。例えばこんにゃくゼリーの件のような。相当無理があるが。

とすると、例の研修は、舟を直す男の立場にたって、セクハラの責任を追及される局面においていかに責任を回避するかという、危機管理研修という見方をすることはできる。しかしだとしたら女性側はとんだかませ犬だな。ひどい話だ。

ちなみにそう考えた場合は、舟を直したんだから契約は履行したという対応は単なる居直りであって、立場上の優位性に基づいて性的な対価を求めることの倫理性が問われている場面においては最悪の対応だろうな。


若しくは、こういう議題に対する反応を見て新入社員たちの性格を知りたかったのかもしれない。配属等を決めるにあたって考慮するとか。ただその場合、ディスカッションである必要性はまったくない。むしろディスカッションという余計な要素を加えることで、本来の目的である性格診断が疎かになるわけだから、何も考えてないバカな会社だなあという結論に至る。

追記

と思っていたら、さっそく納得感のある記事を発見した。

特に新人研修に顕著ですが、「モラトリアムを捨てるために、今までの自分を客観視しよう」という手法があります。
自己分析などと呼ばれていますが、これは通常の精神状態でやると綺麗ごとが並ぶだけです。
かといって、他人に聞いても同じです。遠慮していいことを書いたり、そもそもよく話したこともないので上っ面しかわかりません。
そこで、昔ながらの研修手法の中には、一旦参加者の価値観を混乱に陥れ、全員を赤裸々モードに以降させようとするものが多くあります。
わざと荒れる話題しかも結論がないようなテーマを振って論争を誘発し、お互いの人格に対しての遠慮をなくしてしまうのです。


(中略)要はなんでもいい、ただできるだけ答えが出ず紛糾し時間がかかる議題を与えて、お互いの価値観を指弾し非難されつつ半日程度を無駄に論争させる。さらにそれを発表させて、他グループの批判に晒すことで自分の気持ちの中で更なる内的議論を触発する。そうしてすべての価値観に「?」がついた頃合いで、「さあ、ご自分の自己分析をしてみてください。そして、議論を通してあなたがどんな人だったか、グループ内のみんなに聞いてみて、あなたの自己分析と比べてください」とやる。
そこで出てくる他人の評価こそ、短時間で導かれた自己評価の近似値である。とする手法です。


(中略)修了した従業員たちに、「ごくろうさん。これからがんばってな」とやるだけです。
骨も牙も抜かれた若い人材は、こころからそれに「はい」と答えるのです。Sir,Yes,Sir!と海兵が答えるように。

背後からハミング

なるほど。精神修行なのか。まったく考えつかなかった。

追記2

Mission Impossible : 「船男を救え!」の巻 - 消毒しましょ!
えー!そういう誤解をされるのーっ!っていう。

「意図せずして悪者に仕立て上げられ、責任を追求される局面で、いかに被害を最小限にする振る舞いをするか」という仮説は、相当無理があると自分でも断っている通り、「まさかこうじゃないだろうなという例」だったんだけど。

まさに企業倫理の欠如を指摘され糾弾されるような局面は増えてるから、舟男の立場で事態の収束を図るケーススタディだったりしてwという。「意図せずして悪者に」っていうのは、深い意味はなくて意図してやったんなら事態を収束させる必要もなくなってしまうから。というだけ。普通わかるよね?わからない?

私の浅はかなところは、企業研修の目的はケーススタディくらいしかないと思いこんでいたところ。だから、上の追記で引用した記事に書いてある、企業研修における精神修行的な意図の存在を知らされて心底驚いたという話。

しかし、ブクマでは、「質問の意図を読み取って、思考する目的を明確にしないと、先入観や偏見が浮き彫りになって損するだけだよね。」*1とか書いておきながら、うっかり質問の意図を考えただけでしっかり損してしまった。

なんという恐ろしい話題。

*1:[http://b.hatena.ne.jp/chnpk/20090119#bookmark-11725703:title]