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会社は株主のものというのは意外と建前だったり

 会社はだれのものか

差別のアウトソーシング?わかりません>< - よそ行きの妄想の追記の部分(本文はまったく関係ありません。)にトラバをいただいたので。

要するに、買収した会社を売ろうとしたら元の持ち主が安く買い戻そうとして来て色々と揉めたって話だろ? 面白かったが、細部がいまいち分からん。「旧オーナーの面々」は既にオーナーではなくなっているのに、なぜ首を突っ込めることが出来たんだ? 少しは株を持っていたのか? 「役員の過半数は占めたいというのは当社として当然の判断だった」というが、子会社であるなら株の過半数は持っていたであろうから、それが取締役の選任は可能だろ? さっさとコントロールの利く奴に挿げ替えちゃえばいいだけの話なんじゃないのか?

消毒しましょ!

いい質問ですね。
先日書いたケースもそうですが、こういうケースのパターンというのは大抵「株主vs会社」という構図で揉めることが多いです。他に対立軸もそうないから、当然といえば当然かな。

先日書いた例で言えば、旧オーナーの面々は、現場の従業員や取締役の数名に対して強い影響力を持っていました。で、我々のような株主サイドが強硬な姿勢で取締役の選任などを迫ると、先方サイドは現場に対する影響力を存分に活かして(刑事罰にあたらない程度の範囲で)現場をめちゃくちゃにするぞとか、自分たちがいなくなれば事業の運営は当然に立ち行かなくなるぞと恐喝してくるわけです。

会社の主導権を取り合っているのだから、会社がめちゃくちゃになっては先方にとっても面白くないことは当然ですが、資本を投下してしまっている分こちらの方が困る度合いが若干高いという事情があったりします。いわゆるひとつの自爆テロですね。アフガニスタンやイラクの戦局を見ていてもわかるとおり、ゲリラ戦というのは仕掛けられるほうには実に面倒で厄介なもので、ルールがないからいつ終わるのかもわからない。そうすると、対する側としてもゲリラ側の息の根を止めるという話は面倒だから、多少譲歩して退路くらいは確保して差し上げる必要がある。

ということであら不思議、武力に圧倒的な差があったとしてもなお、「ならばゲリラ戦だ!」という最終カードさえあれば、弱者側も意外と交渉力を保つことができちゃったりなんかするのですよねー。


以上は会社側が交渉力を保つ理屈ですが、逆に、株主側が交渉力を保てない理由というのもあります。リソースの不足です。

さてそれでは、株主の方針に反対していた不穏分子どもを焼夷弾か何かで掃討することに成功したとします。その場合、焼け野原を復興するためのマッカーサーみたいなリソースが株主側に必要となるわけです。そういう人がなかなかいない。当時を思い起こしても、ヤケクソ気味のわが社役員に「もういいよお前社長やれ」とか私が言われていたくらいなので、わが社のリソース不足は特に凄まじかったと言えます。

株主側にそういうリソースがないと、やっぱりもともといた人にある程度見てもらえると嬉しいなという感じの弱腰になってしまいますね。

で、結局その会社と親会社の方はどうなったんだ?

消毒しましょ!

とりあえずのところでは確か、当社と旧オーナーAと旧オーナーBが、それぞれ3人、2人、2人くらいの割合で役員を指名しましたね。いわゆるひとつの「天下三分の計」みたいな。

で、旧オーナー側に割りと気の済むまで、売却先を探させてあげました。最終的には、こんなところで大丈夫かねというような先を連れてきて、実際全然大丈夫じゃなかったのですが、知らん振りして売り抜けました。

でもトランザクションまわりは実にスムーズでしたね。みんな一応納得してたので。やっぱりみんなが納得しているというのが一番コストが安く済むのですよね。

追記

「取締役の選任」など「株主サイド」がわざわざ「迫」ったりしなければならないことではない。議決権の過半数を保有していれば普通決議によって選任可能だ。

「建前」なんかにしてしまう側が悪いんだよwww - 消毒しましょ!

うーんと、決議の方ではなく候補者の選任は、つまり株主総会に議案として取締役の選任議案を提出するのは取締役会じゃないですか。取締役に議案をあげていただかないと決議できないですよ。

株主提案で8週間前とかに書面を送ればよいだけなんだけど、結構殺伐とするわけです。この辺殺伐としたままやり通すなら、議長が適切に株主提案を扱わないリスクなどを考えると、株主総会の開催と同時に議長の解任動議を出したほうが得策だろうし、株主総会の検査役も手配したほうがよいだろうという話になります。専門の弁護士を雇って対策チームをつくることも不可避です。

株主の権利はきちんと法律で保護されているから、強引にやれば当然何でもできるのだけど、なんだかんだでやっぱりコストは高くつくのですよね。友好的が一番です。

要するに会社の買い方がおかしかったのだw どーせホリエモンの真似をしてシナジーもコントロールも考慮せず、市場に企業価値が上がったかのような錯覚をもたらすために買ったんだろwww

「建前」なんかにしてしまう側が悪いんだよwww - 消毒しましょ!

そのとーーーーーーり!!!!!!!!


どうでもいいけど。

「会社は株主のものというのは意外と建前だったり」するわけではない。「建前」にしてしまったのは親会社の責任だw 連中は「ゲリラ」どころか,実質的には最初から最後まで「オーナー」だったのだw

「建前」なんかにしてしまう側が悪いんだよwww - 消毒しましょ!

「会社は株主のものというのは建前かどうか」が、「建前に成り下がったのは誰の責任か」にすり替わっていておかしいと思いまーす。実質的な「オーナー」が別にあり得るなら、誰に責任があるかなど関係なく「会社は株主のものというのは建前」ということになると思いまーす。

追記2

なんかもとの話は全然関係なくなってきた*1が。

  • まず、元々の命題は「会社は株主のものというのは建前かどうか」という疑問ではなく、「会社は株主のものというのは意外と建前だったり」するという断言。ここで意図的な「すり替」えが行われている。
  • そしてそれは「建前」などではない、というのがオレの主張。これがあって始めて、「この会社の場合は建前と化してしまったのであれば、それは誰の責任か」が問題となってくるのであり、一般論と特殊なケースを混同させている。
パロディにしてはヌルいな - 消毒しましょ!

うーん?

おっしゃりたいことはわかるような気もしますが、でもやっぱり「『会社は株主のものというのは意外と建前だったり』するという断言」に対して、「それは『建前』などではない」という反論があったのであれば、元の命題はともかくとして、論点は「建前かどうか」じゃないかという気がしますが。

で、それが「建前かどうか」という意味合いとしてはつまり、それが単に表向きの方針に過ぎないか否かということだと理解してます。

ということは、「建前などではない」というご主張というのは、表も裏もなく常にそういうものだという意味合いになるのではないでしょうかね。

おっしゃるような「特殊なケース」が存在する時点で「会社は株主のもの」というテーゼには普遍性がないということになるわけで、であればこそ単なる建前に過ぎないという言い方をしても全然不自然ではないのでは。

もしかして逆に消毒先生はあれですか、「建前だ」という断言に、常に裏がある(つまり「会社は株主というのは建前」=「会社はつねに株主のものではない」)というようなニュアンスを読み取っていらっしゃる?私はむしろ、裏があるときもある、とか絶対ではない、とかいう意味で使ってたのですが、この辺の使い方が詭弁とか言われる所以ですか??

きちんとした目的をもって買収したならば、今後の経営方針を周知徹底することにより、それに不満を持つ輩や旧オーナーのシンパが自然と会社を去るような方向へ持っていくことは可能だったのであり、いい加減なM&Aをした上に子会社を支配下に置くことに失敗した親会社が悪いのだ。

パロディにしてはヌルいな - 消毒しましょ!

だからそのとおりだと。
ごもっともでございます。

*1:大元は差別の話だったような。