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コミュニケーションのテンプレート

生活 ネタ

 ウケる技術

残念ながら我々にはテレパシーは使えず、それ故意思の伝達を図る際には発信者は言語なりジェスチャーなりといった何らかのプロトコルに変換し、受信者はそれを解読しなければならない。

変換する際にも解読する際にも必ず漏れや過誤が出るから、真に正確な意思の伝達は不可能で、合意形成は実に困難である。

にもかかわらず、見ず知らずの他人との間で会話が成立するという奇跡のようなことが、何故日常的に起こり得るのか。

それは、テンプレートがあるからである。

テンプレートとは、既に形成された合意である。どういう表現をすると、相手がそれをどのように受け取るかという経験の集積である。


少し古いが「ウケる技術」という若干すべり気味のタイトルのこの本は、まさに他人を少し笑顔にさせるためのテンプレート集に他ならない。

誰かを笑わせたい。これはつまり、「親しみ」の意思表示だ。

日常会話の大部分は「親しみ」の意思表示のために費やされているといっても過言ではないだろう。

「親しみ」のテンプレートを多く覚えておくことができれば、いろいろな対人関係がきっともっと有利になる。


以下に自分用のメモを兼ねてアウトラインを抜粋するので、はてなの非コミュ諸君も是非参考にして欲しい。

同著内には、以下の構成に基づく小粋な一言ネタの他、多くのケーススタディが掲載されている。これをまるまま暗記さえすれば、立食パーティーだってこなせるはずだ。

番号 ウケル技術 定義
1 ツッコミ 相手の面白さに気づいて拾う
2 建前 思ってもいないことをオーバーに言う
3 カミングアウト 自分のはずかしい部分を告白する
4 前置き 後に続くセリフの心の準備をさせる
5 分裂 ふつうと逆の言い方で言う
6 自分ツッコミ 行きすぎた自分にツッコミを入れる
7 下心 下心を口に出してしまう
8 タメ口 目上の人に友だち感覚で話しかける
9 恐縮 極端に下手に出る
10 切りかえ 会話の矛先をいきなりかえる
11 詭弁 ヘリクツをつけて説得する
12 俯瞰 全体像にツッコミを入れる
13 カン違い 物事を都合よく解釈する
14 フェイクツッコミ 怒り口調で傷つかないことを言う
15 キザ 過剰にカッコよく演技する
16 パロディ 有名な歌・フレーズを会話の流れにあてはめる
17 自分フォロー 自分で自分をはげます
18 ディテール化 話の細部を具体的にして、ころがす
19 深読み 相手の行動の裏を読む
20 アピール 自分の魅力をアピールする
21 キャラ変 態度を急変させる
22 同調 相手のネガティブな期待に応える
23 便乗 あつかましく相手にねだる
24 裏切り 相手に次の行動を読ませておいて、逆を言う
25 カウンター 普通ためらうことを即レスで言う
26 ミスマッチ 話の文脈と違うモノを組み合わせる
27 相手をいたわりながら切り返す
28 天丼 一度ウケタ言葉を再度登場させる
29 レッテル展開 相手の行動を1つのレッテルで解釈する
30 悪い空気 雰囲気の悪さを共感しあう
31 ロールプレイング 相手を設定に巻き込み演技させる
32 擬人化 モノの目線でコメントする
33 強がり 自身ありげにふるまう
34 ビジュアル化 体を使ってこっけいな映像を再現する
35 決まり動作 決まり動作を場面にあてはめる
36 決まり文句 決まり文句を場面にあてはめる
37 述語をそろえて対比させる
38 ボキャブラリー 会話の面白さが増す語彙を意識している