リスクのとり方について

仕事の話から入りますが、少し前に係わっていた大きなMAの案件が無事クローズできました。
私が今までかかわった中では一番大きな案件で、規模としては100億円を超えるディールになりました。
と、いうとても大きな案件でしたので、まあいろいろありました。
まあ、笑い話のほうが多いですが。

臆病者なのであんまり具体的な話もかけないのですが、案件における私の立場はセルサイドのアドバイザリーでした。
対象会社の取締役会なんかに出る機会もあるわけです。

で、そこで思ったのですが、そういう比較的大きな会社の取締役であっても、まあものを知らないんですね。
特に法律を全然読んだこともないといった感じ。

いや、私も別に弁護士でもなんでもないんですから、何を知っているわけではないんですが、では何が違うかというと、論点になりそうな法律くらい事前にちょっと勉強するわけですよ。私はね。

でもそれをしない人が本当に多い。
そんなこといっても、経営者は忙しいから仕方ないとか、法律は専門家に任せるのが自然だとかいう説もありますが、結果として知らないから判断できなくて大事な決議が決まらないという光景を何度も見たわけです。

ありもしない又は微細なリスクを想定して、リスクがあるからという理由で決断を遅らせる。弁護士に確認するけど、弁護士ってのははっきりした結論は言わないですから。結局判断できない。
もうね、あほかと。ばかかと。

ただ、ここまで書いてみて、根本的な問題は無知というよりも器量のなさというのもあるのかもしれませんね。
少しくらい知識がなくても、強い心と勘のよさで乗り切れるリスクは多いかもしれません。

ハイリスク・ハイリターンを信念に掲げ、なんでもノリでおしきっちゃう感じ?
かといっても、ほんとに取り返しつかないことになっちゃう可能性もありますからね。
ライブドアみたいに。
それはそれで気をつけなくてはなりません。


ということで、結論としては必要なことはしっかり勉強して、知らないことはちゃんと調べる。そのうえで必要なリスクはとると。
いうことでいかがでしょうか。
ちょっと当たり前すぎる気がしますが、雑談ということで。。