インサイダーについて

http://www.nikkeibp.co.jp/news/biz07q1/525894/

他方で、経営者が自ら買い手に回るMBOは「究極のインサイダー取引」と表現されることがあるように、重大な問題をはらんでいることが指摘されている。株主の受託者として株主価値を最大化する義務がある経営者自身が会社の買い手に回るMBOのケースでは、事業の実態を知り尽くしているがために、できるだけ安値で買収しようとするのではないかと見られている。株主価値の最大化に努める経営者が、市場価値を低くしようと行動するというのは利益相反に当たるとの問題が生じるのだ。

なるほど。

でも、インサイダーってほんとに曖昧ですよね。MBOではない普通の買収のときも、当然買い手はデューデリするわけですから、インサイダーっちゃインサイダーだと思うんですけどね。これを回避するために未公表の重要事実がないことを対象会社に保証させたりすることもありますが、逆に言えば解釈次第では重要事実と捉えることができるものもあるということ。
なんかもう少しきちっと定義できないものでしょうか。

特に重要事実のどの段階からインサイダー情報と認定されるのか、即ち取締役会などの機関決定を経た情報のみなのか、代表や役員が思いついた瞬間なのか、ということについては、村上さんの裁判でもきっと今頃議論されていることであろうと想像しますが、もう少しはっきりしていただかないと、実際に日々情報に触れている身としては、おっかなくて仕方ありません。