日本はそろそろアメリカ国債を買うのをやめるべき

かの有名なソロス氏がダボス会議にて、基軸通貨としてのドルが崩壊するといったような発言をしたとかしないとか新聞等々で散見していたから、是非一度詳細を知りたいものだと思っておったところ、都合よく下記ブログで発見した。

http://wallstny.exblog.jp/7133434/

やはり大変興味深い内容であった。要すると、・・・(後で書きます)

さすがだね、出来る男は違うね、とか思って読み進んでいたら、最後に筆者の見解を読み、これまた「確かに」とかうなずいてしまった。上下に振られまくりである。これが相場だったら大負けである。


ただまあ、その後落ち着いてよく考えてみて、私はやはりソロス氏の発言に分があると感じている。米国の信用拡大が市場原理に基づいたものではなく、政府の介入によってなりたっているものであることは、まぎれもない事実である。今後、インフレ懸念が本格化した場合に、世界は果たしてどこまで米国債を買い支えられるものなのか。ただ、いずれにせよ限界は必ずあることは議論を待たない。そして資源価格の高騰などから察するに、限界はもう割りと近いのではないかというわけだ。そして現在FRBがとっている低金利誘導政策は、これをダメ押しする可能性が高い。


日本は、何とかの一つ覚えみたいに、今日も明日も明後日もと米国債をせっせと買っている。現在の世界のシステムを考えると非常に重要な役割ともいえるが、まるで米国の貯金箱である。豚の。
果たしてそんなことでいいのだろうか。そんなことよりも、より持続可能性のある世界経済のあり方を真摯に検討し、それに向けたイニシアチブをとっていくことが日本の国益なのではないだろうか。アメリカと一緒に沈没してしまっては笑おうにも笑えない。


上記ブログの筆者は、アメリカの消費が減退したら、どこの国も、原油国でさえも無事では済まないと言っている。それだけで世界的な不景気が訪れるし、そもそもドルに代わっての基軸通貨となるにあたっての大幅な自国通貨高を受け入れる余裕はどこの国にもないと言っている。しかし、中国などの高成長国の需要が、単なる原料輸入で最終的には米国消費の恩恵にさずかっているとするのは、多少暴論ではないか?また、基軸通貨を一カ国の通過ではなく、少し分散させたら?


私は、米国の1国独裁体制のような世界情勢が嫌いである。持続可能性もないと思っている。よって何かしら他の道を考えたいのである。そのためにはまず、日本は米国債を買うのをやめ、アジア諸国に対する投資を強化すべきなのではないだろうか。