日本の金融業会にいる人の類型

実は以前から愛読していた『ぐっちーさんの金持ちまっしぐら』だが、最近更新がないと思っていたら、池田信夫氏のブログで以下の問題が再燃していることを知った。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/8c150f9687c9e68afc2f14dabfa6668e


再燃と書いたのは、そもそものこの植草氏に関する記事が投降されたとき、私は既に当該BlogのRSSを取得する読者であり、また、植草氏を擁護するBlogにて事実無根とする訴えがなされていたことも見ていたから。ただ、私のぐっちーさんに対する評価はそもそも、例のlivedoor問題について(上記blogはもともとホリエモンを糾弾するために開設したとどこかに書いてあったような気がする)、同氏が変な陰謀論を振りまいて(私はlivedoor関連は、立場上、多少人より詳しい)大物感をアピールしていたころから、所謂「ホラ吹き」にカテゴライズされていたから、当時の知ったかぶり事件についてあまり気にもとめていなかったし、その後結構いいことを書くことも多かったので普通に愛読していた。しかしその問題がどうやら再燃しているらしい。


この件から言えることといえば、有名になるって大変なことだよね、ということであるが、一方で金融業会というのは、ほんとにこんな人ばっかりなので、これを機会にまとめてみる。出身ごとに大体以下のように分類される。


銀行出身
銀行は、そうは言っても今も昔もエリートの就職先である。だからやはり銀行出身は相対的に、抜群にまともな人が多い。また、ファンドなど、はやりの業界に多いのも特徴。ただちょっとスマート感が強いというか、ガツガツした感じがないのがたまに傷か。


大手証券出身
今でこそ、多少は証券会社のイメージも向上したが、20年前とかの証券会社はそれこそ、that's株屋である。裸で踊って、株をすすめて、下がったら市況のせいにすればいいという根性がかなり共通して見受けられる。ただし大手証券の幹部・重役どころなどは、やはり大分無から築き上げてきた系であり、勘もいいし、何よりにぎりが強くてわりと頼りになる。
若い人は、なんとゆうかまあ普通。というか基本的に国内証券の若者はリテールなので、あまり会った事がないというのが本音。


外資出身
件のぐっちーさんもこれにあたるわけだが、ここが問題。しかも人材の流動性が高く、多い。なにが問題かというと10年前とかでさえ、外資金融は日本における社会的な立場が全然違う。まさに、金融業が汚いものとして同じく迫害の対象であったユダヤ人に押し付けられていたように、日本でも当初はかなりの変わり者か、バカしかいかなかったそうだ。その後外資金融は日本国内でも目覚しい業績をあげて、いまでこそかなり優秀な人を集めているが、当時の状況はそういうことだったようで、そこはかなり割り引いて考えなくてはならない。私の拙い経験のなかでも、日本のM&Aの第一人者を自称する人に3人ぐらい会ったことがある。要は口八丁のハッタリ系ばっかりなのである。こういう人が今なにをやっているかというと、中堅証券会社の役員または幹部か、ブティック系のM&Aハウスの代表であることが多い(ぐっちーさんがエース証券だったと知って、あまりに典型的で一瞬切なさを覚えた)。今後はこういうひとの行く末にアルファブロガーが追加されるかもしれない。
ちなみに、ご存知の通りかどうかしらないが、若手の人で外資出身の人はやはりかなり明晰な方が多い。彼らは外資が、彼らの一番栄えていた頃にどこよりも高い給料で人材を募集していたがゆえに、すさまじい倍率の競争を勝ち上がっている。昔でいうと官僚や銀行に行ってたような人が随分外資に流れている感がある。