為替予想

久しぶりに為替の話。私の収支は(たぶん誰も気にしてないけど)最近ずっとトントン。正直飽きてきた。


ところで、最近ドルが高い。108円をあっさり超えて、私が為替を始めた2月頃の水準を上回って推移している。この理由はどこでも解説されているほど単純で、米国が主導し、先進国がドル高を容認する発言を繰り返していることにある。原油高、それにともなう世界的なインフレの対策としてドルを高水準で維持することが肝要であり、それに向けて世界各国は協力する準備があるといったような話。
http://blog.livedoor.jp/slalom2007/archives/50352627.html


そしてこれは実は、3月に私が書いた、ドル復活のシナリオの一端である。

米国の姿勢転換が次の大きなトレンド転換のひとつの前提条件であることは間違いなかろう。
http://d.hatena.ne.jp/chnpk/20080317/1205725687

米国はまさに(介入も辞さないという意味で)姿勢転換をしてきた。実際には、3月中旬のベアー救済がもっともインパクトのある方針転換だったが、これにダメ押しをした格好だ。


そしてさらに、本格的なトレンド転換にはまだ材料が足りないというのも先日指摘した通りではないだろうか。

しかしながら、それだけではまだ足りないであろう。きっと。お金が。インフレの抑制を考えると、アメリカにはもうばら撒けるだけの資金がないだろう。当然日本の個人資産があてにされるものと思われるが、きっとそれでもまだ足りない。ここで第二の前提条件となるわけだが、中東や中国などの資源国や新興国の動向。この辺も一体となってドル安是正の動きが出るならば、たぶん上に書いたような常識的な適正レートを目指し、反発というかトレンドの転換が確認されるだろう。
http://d.hatena.ne.jp/chnpk/20080317/1205725687

実際、米国は産油国などにも間違いなく協力を要請しているはずだが、どうやら無視を決め込まれているのだろう。このままでは、米国はただ大見得を切ったにすぎないのではないかとの見方が市場に広まるのに、そう時間はかからないはずだ。


そう考えると、現在の上昇局面というのは、ここらで一服の可能性が大いにあると思われ、
ドルはしばらくの間、だらだら下げると予想してみる。
今日、まさにいま、108.5円あたりで推移しているが、この辺が当面の天井ではないか。