昔の仕事、今の仕事

今日、昔の株取引界隈の仕事事情を聞いた。

みなさんご存知のとおり、インターネットなんてゆう便利なものはなかったわけで、まず注文は証券会社に行って対面で伝達、または営業マンに電話。

注文を受けた証券会社の人は、取引所に張り付いているその証券会社の人に電話。

取引所にいる証券会社の人は、両手で銘柄と注文数を表す。こんな感じ。

そういう人がたくさん集まって、リアル気配値が形成。取引所の人は目視で注文の成立を確認。取引所に行く証券会社の人は、背が高い人が抜擢されたらしい。なぜなら後ろにいてももよく見えるから。

注文が成立したら、直近の約定値として取引所の黒板に記載。

それを見て、証券会社の人は証券会社に電話で報告。それを受けて証券会社でも黒板を更新。

こんな感じだったんだって。


今は一連のプロセスがすっかりシステム化されてるわけだから、すごい人数が削減されているわけで。

上の話は27歳の当方にはまったくもって想像の世界だけど、ちょっと前まで駅の改札って人がいて切符きってたもんね。あの人たちは自動改札で用済みだよなと子供心に思ったよ。


用済みになった人の受け皿はどこにあるんだろうなんて考えたんだけど、わかりやすいのは要は自分たちからまさに仕事を奪ったそのシステムの開発者なんだよな。

いやそれで何が言いたいかって、仕事をする人に求められるスキルって、こういう技術的なイノベーションに連れてこうやったどんどんあがってくんだなあと。誰でもできる仕事って確実に減っていくよね。そりゃ落ちこぼれる人もでるよ。


スキルを身につける必要性が高いということは、自由に消費できる時間が減るわけで、結局豊かさを実感する機会がない、みたいな。確かに世の中便利になってるけど、自分の首をしめてる感もあるよねという話。