”モテない”という現象から”非モテ”という価値観へ

目次:非モテについて勉強してみた - よそ行きの妄想


かくして恋愛主義は社会広範を支配するに至ったが、これにより、これまで恋愛に対して積極的でなかった層でさえも、強制的に社会のヒエラルキーに組み入れられ、その社会におけるポジションを与えられた。彼らはしばしばオタクや秋葉系などとカテゴライズされ、恋愛主義社会における社会的弱者としての地位を強制されたのである。ここに現代恋愛主義社会が誕生する。

恋愛主義社会以前において、モテないということは単なる現象であった。これに対し非モテとはモテに非ずという価値観である。恋愛至上主義社会の最下層民が、自らも知らない間に恋愛主義社会に強制的に組み入れられていることを認識したことにより、非モテという概念が誕生する。

ポイントは「非モテ」という呼称は基本的に「自ら」または「自らが所属しているカテゴリ」または「自らを非モテであると認識している人」に対して使用されるという点で、オタクや秋葉系などの(差別)用語とは異なる。恋愛主義社会に能動的に参加しいてる層をモテと称し、自らはモテではないという宣言をしたともいえる。


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