投資判断のコツ

コモンズ投信の「コモンズ30ファンド」62006917JP.LPは、09年の東証株価指数(TOPIX)の上昇率が5.6%となる中、4割近いパフォーマンスを上げたらしい。

国内上場企業のうち30銘柄に投資し、上記パフォーマンスをあげることに成功したのだそうだ。

気になる銘柄選定のポイントは、「東南アジアやインドの成長を取っていける企業、つまり世界を相手に成長する企業であり、ガバナンスのいい企業」かどうか、なのだそうだ。

確かに、企業のプロダクトやサービス、ときにはビジネスモデルそのものですら、結構ころころと変わるものである。

インテルは半導体で成功する前にメモリー事業から撤退しているし、IBMはハードウェアからソフトウェアへの転向を果たした。マッキントッシュをつくっていた頃のアップルが音楽小売業界でトップシェアになると予想できた人がいるだろうか。

ことほどさように企業の将来を予測することは難しいが、時代が変わっても意外と変わらないのが企業の文化であると思う。

組織やガバナンスというものは企業固有の文化が表層化した最たるものにも思え、であれば、そうした点を投資判断の際に重視することはそれなりに合理的なのだろうとも思った次第。