成功の必要条件

ホッテントリから紹介。

成功する人とはこういうタイプの人だという話。

マップラバーというのは、本書の例えを使わせて頂くと、百貨店に入ったときにまず案内図を見て全体を把握し、それから、こっからこういって、2階に行ってあの角を曲がってというふうに計画をたててから、目的地に一直線に行動することを言います。つまり、何事にも鳥瞰して考えてから論理的に行動する人のことをいいます。

対して、マップヘイターというのは、案内図など一切見ずに手当たり次第「勘」で行動し目的地まで行動します。つまり、私と前後左右の関係性だけで行動する人のことをいいます。

と簡単に定義したところで、こっからが僕の解釈と応用です。

まず結論から言いますと、成功する人というのは、「マップヘイター型人間がマップラバーを習得した人」です。

まあ、本質的にリスクを好むか忌避するかというのは、案外2つに分かれるのかもしれない。投資スタンスで言えば、債券で利回り狙いか株買ってキャピタルゲイン狙いか、など。

ただ、リスクを取る人がリターンを得るというのはあまりにも当然だ。そういうリスクを取る性向の高い人を「マップヘイター」と呼ぶのであれば、成功する人は「マップヘイター」であるとすることに特段の目新しさはない。リスクを取ることは、リターンを得るための必要条件だ。上述の例で言えば、株のキャピタルゲインを得たいと思えば、債券ではなくて株のリスクを取る必要があるということだ。当たり前。


ということで、「成功する人はこういう人」というのをもうひとつ考えてみた。こういうのはどうだろうか。

元記事の「マップ」の喩えを活用して言えば、地図を持たずに目的地を目指す道中、分かれ道に到達した際に、自らの直感や経験なりを信じて進んで行けるかどうか。

正解を選択したにもかかわらず、もうひとつの道が気になりうっかり引き返してしまうというのは、身近な例で言えばロールプレイングゲームにおけるダンジョンの局面で誰しもがよくする経験だと思うが、こういう気の迷いから生じる余計なコストは成功を遠ざける最大の要因とも言っていい。

株式投資の例になり恐縮だが、騰がると思って株を買ったのに、少し下がっただけで不安になって売却してしまい、その後案の定値上がりしたときに悔しい思いをするというのも、あまりにも良くある失敗談だ。

逆に、この水準まで下がったら損切すると予め決めていたのに、その水準を過ぎても決めきれず、ずるずると損失が拡大し、終わってみたら1年分の損失が出ましたなんていう話もざらである。


要するに、軸がぶれるということは状況の変化に流されてしまうことを意味するわけで、これは必ず失敗する。やはり株式相場などをイメージしていただくのがわかりやすいが、何も考えずに売り買いしていると、騰がるともっと騰がるような気がして買いたくなり、下がるともっと下がるような気がして売りたくなるが、これでは負ける一方だ。本当は下がったときに買って、騰がったときに売らなくてはならないのだから。しかしそれをやるためには雰囲気に流されないための独自の判断基準=軸がどうしても必要になる。

リスクをとって、自分の軸を持って、そうしてはじめてそれなりの勝率になるのではなかろうか。

まあ、これも当たり前か。