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「最近の若者」がダメな理由

「最近の若者」というのは、概ねその時代の10代から20代を指すもので、その「最近の若者」は、常にうえの世代からの批判に晒される。これは何故だろうか。

それは、うえの世代のときよりも一層発達した社会が、「最近の若者」の幼児性を肯定するからである。

然るに、「最近の若者」がダメだから、将来の日本(社会)が危ぶまれるという論調はまったく逆で、正しくは、日本(社会)が十分に発達したから、「最近の若者」はダメでも良くなったのである。

およそ人間というものは、他の動物のように環境に適合するかたちで進化するのではなくて、自らにとって適した環境を自らが構築することで進化を遂げてきた。

動物にとっての環境は、人間にとっては社会である。社会は人間に規範を与えるが、社会の発達に伴って与えられる規範は寛容なものになる。

旧い社会における規範は、社会が未発達であるが故に人間に多くの制約を課す。我々は、そうした規範が与えられると、腹に落として普遍性を持たせ、常識とか真理とかだと思い込んでしまう。そして、一度思い込んでしまうとそれをやすやすと捨て去ることは難しい。

こうしてうえの世代は、自らにとっての真理であるところの旧い社会規範に照らして「最近の若者」を見ることになる。ところが、「最近の若者」が感じる社会規範はもっと寛容なものだから、そこにはギャップが生じる。

これが、「最近の若者」が常にダメな理由であると思う。