そうだったのか!シリーズ

そうだったのか! 現代史 (そうだったのか! シリーズ) (集英社文庫)

そうだったのか! 現代史 (そうだったのか! シリーズ) (集英社文庫)


これはすばらしい本です。

第2次大戦後の主要な政治経済のニュースが割りと客観的に綴られているだけ、という本ですが、要点がまとまっていて、私のようなものを知らない最近の若者が時流をキャッチアップするには最適。字が大きいし、構成も読みやすいのでトイレにセットして、パラパラ読むべし。


なかでも興味深いのは、スターリン毛沢東ポルポト、と脈々と続く共産思想の系譜。現代のジンバブエもそうですが、なんだかんだ言って結局は人間のやることですから、粗いですよね。感情的だし。大躍進政策とかほとんど笑い話だもんね。まともな教育を受けていない人が1国を率いることになれば、悲惨な状況になるというのはよくわかる。そしてついこないだまで、ソ連や中国なんてゆう割と大きい国でもそういうことが起こりえたというのだから、近代の歴史は短い。そして世の中はまだまだ未熟である。


また、近代の歴史に学ぶと、中国の一党独裁体制も、世界のアメリカ中心体制も、そう長くは続かないよう気がしてくる。まさにそういった覇権が交代することによってこそ、歴史は綴られてきた感あり。思えばドル安はニクソンショックから継続したトレンドなのかもですね〜。米経済がちょっと調子良かったから騙されてただけで。


・・・。
中国が崩壊して、アメリカが失墜したら、、日本の出番?