Appleの躍進とiPhoneの不振と
Apple、時価総額でGoogleを抜く - ITmedia ニュース
ということらしいんですが、
ページが見つかりません - MSN産経ニュース
と、こっちではイマイチ感も出しつつ。
我ながらいい加減しつこいとは思うのだが、iPhoneてそんな売れないんじゃないかなーっていうのは去年から言っていて。それで実際売れてないみたいな話を聞いてしまっては黙ってはいられない。
iPhoneが大ヒットしたらなんだかくやしい - よそ行きの妄想
iPhoneの汎用性がどうも気に入らんのですよ。あれじゃ絶対一般人は何に使ったらいいのかわからんよ。
最近見つけたところによると、iPodがあたったときはappleの中の人は下のように言っていたらしいのだが、そういう基本ポリシーでなんでiPhoneができるのかさっぱりわからん。
ジョブズとその側近たちは「汎用コンピュータを使う時代から、コンピュータを応用して特定の目的に使う専用機が主流になっていく」と読み、現在へと続く製品企画の基本的なポリシーになっているという。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0711/mobile348.htm
iPhoneは一体なんの専用機なんだよ。iPhoneは。
それならそれで、WEBブラウズだけとかにびしっと特化した端末をつくるべきだったんじゃないのだろうか。
てゆうか、上の基本ポリシーにはすごく賛同できたいただけに、非常に残念感がつよい。
上の記事は、
その第一歩はソニーが得意としていた製品分野を、Appleの得意な領域に置き換え、斬新なアイディアを盛り込みながら企画することだった。
というように続くのだが、二歩目はどこに行ってしまったのか。
appleのビジネスモデル - よそ行きの妄想
で、ちょっと分析じみたことを書いたけど、Appleはちょっと自社のブランドにあぐらをかいているのかもしれない。「もっといい端末を」から、「このブランドを利用してユーザーからもっと金を巻き上げる仕組みを」にシフトしてしまっているのかもしれない。
Appleのブランド力には確かに素晴らしいものがあるのは事実なのだから、それによって、一時的な利益は出よう。それが冒頭に紹介した、googleをも時価総額で上回ったという事実に繋がっているのかもしれない。しかし忘れてならないのは、時価総額は将来の業績に対する期待感の影響が大変強いということ。いまはgoogleのPERが32倍程度(GOOG: Summary for Google Inc.- Yahoo! Finance)でAppleは35倍くらい(AAPL: Summary for Apple Inc.- Yahoo! Finance)のようだが、こんなものは実に儚いものである。ちょっと熱が冷めたらすぐ下がる可能性が高い。
大体、あの規模の端末メーカー(まあ厳密には違うんだろうけど)で、PER35倍とか普通に考えてありえない。天下のマイクロソフトはあれだけ強固なデファクトスタンダードモデルを築いていてなお、15倍程度である(MSFT: Summary for Microsoft Corporation- Yahoo! Finance)。
それこそユーザーが離れでもしたらひとたまりもないだろう。Appleの将来業績の伸び率に対する期待感が(天下の)マイクロソフトと同程度になっただけで、株価は1/2以下になるという事実。げに恐ろしきかな。
ということで、もしここをご覧の方でApple株の空売りができる人がいたら(絶対いない)、ちょっとオススメしてみたい。