世の中には大体くだらないものしかなくて、要は受け取り方次第


NHKが視聴率トップになったそうだが、それ自体はどうでもいいとして、ネットの反応が少し気になったので。

ついにゴールデンタイムの平均視聴率トップがNHKになる:ν速ウォッチャー(β)
はてなブックマーク - asahi.com(朝日新聞社):NHK、視聴率トップに 上半期ゴールデンタイム - 文化
上記を見るに、どうも「民放なんか、お下劣バラエティと低俗産業CMしかやってないんだから負けて当然wwwNHKしかみてないおれ勝ち組wwwww」という趣旨の意見が多いように思えるわけなのだが、たとえば2chで日夜繰り広げられる安価メールスレや、はてなのくだらない人権論争などと、民放のバラエティとで、一体なにがそんなに違うのだろうか。
いや、私は別にどれも好きなんだけど。


たとえばうちの父親なんかもバラエティがやたら嫌いで、それこそ鼠先輩なんか出ようものなら突然ぶち切れてチャンネルを変えるのだが、別にあれを笑える方法は探せばいくらでもあると思う。それってただ怒りたいか笑いたいかの違いだけなんじゃないのか。怒ろうと思えば怒れるし、笑おうと思えば笑える。

誰しも、笑いたい気分や泣きたい気分や抜きたい気分など、いろいろそういう所与の気分があることと思う。その気分を身体的に顕在化させるのが目的だとすれば、手段なんて別になんでもいいのではないか。ムラムラしたときに微妙なエロ本しかなくても仕方なくそれで抜くように、テレビのバラエティがどれだけくだらなかろうが、または下品だろうが、適当に調子を合わせて笑っとけばいいのではないの。

にもかかわらず、テレビのバラエティを低俗だとわざわざ蔑む人というのは、それはもう自分が高潔であることを示したいがためにテレビのくだらなさを利用しているだけではないの。自分の価値を表現するのにテレビ叩きしか手段がないというのも、少しさびしく思うわけである。

それとも、単に「笑いたい気分」自体が減ってるのだろうか。だとすればそれはもっとさびしいことだ。


ちなみに、私は怒りたい気分のときは例の古舘がでてるテレ朝のニュースを見るようにしている*1

*1:古舘と一緒になって政治家に怒ってるわけではない。念のため。