高級車の専用道路があってもいいと思う
ひさびさになんか書くかと思ったところ、
ホリエさんが高速道路について書いてるのが目に留まった。
極私的なことで、高速道路が土日1000円とかになったり、アクアラインが800円になったりして道路の渋滞状況が悪くなってきたのを感じたからだ。私としては、ゴルフや近くに旅行にいったり仕事に行くのに車を使っている都合上、渋滞があると非常に困る。
民主党の政策:高速道路無料化について考えてみた。|堀江貴文オフィシャルブログ「六本木で働いていた元社長のアメブロ」
そりゃそうだろう>「非常に困る」。
渋滞は非常に大きなストレスの源だ。そしてホリエさんはそこまでストレートには言っていないが、高級車に乗っている人ほど、ストレスが強いはずだ。つまり、何故自分はこんな高い車に乗っているのにかかわらず、庶民と同じ道を走り、こともあろうか渋滞なぞに巻き込まれなくてはならないのかという話である。*1
「思うに自動車という機械は便利なものだが誰も彼もが乗るから道路が混雑してしまう」というのは日本でもっとも有名な吸血鬼であるDIO様の言であるが、これは実にもっともな意見で、どんなに素晴らしく画期的なテクノロジーやサービスであってもある程度大衆化された時点でその価値は半減するのだ。自動車もまた然りである。
レクサスのIS Fというのはなかなかいいクルマらしいが、どんなにすばらしい車体にどんなにタフなエンジンを載せ、どんなに豪華な内装をあつらえてどんなにいいサービスを用意しても、渋滞に巻き込まれ大衆車の後ろをチンタラ走る破目になってしまっては元も子もない。高級車のメーカーは、ドライバーに最高のエクスペリエンスを提供したいと思うのであれば、まず渋滞を何とかすべきである。
ということで、トヨタはレクサス専用の道路を敷設するか、既存の高速道路の追い越し車線あたりの優先使用権ないしは独占使用権を買い取ってはどうか。別にメルセデスやポルシェと提携してカネを出し合ってもいいが、要は高級車に乗る人しか使えない、決して混雑しない環境を整備してはどうか。車両販売価格がいったいどの程度まで高騰するかはわからないが、きっと売れ行きは好調だと思う。仕方がないから救急車やパトカーにも使用権を与えてやれば、一応の大儀もたつ。制限速度も倍くらいにしてさ。
世の中がこのくらい金持ちに慣用になったほうが、経済的にもいいと思う。妬みや僻みで足を引っ張り合っている場合でもない。エコがどうのよりもよっぽど個人の消費を刺激することは疑いようもない。
ところが世論はまったく逆の方向に進んでいるようで、次期選挙で政権奪取が確実視されている民主党は、冒頭で引用したホリエさんのブログにも書いてあるとおり、高速道路の完全無料化を訴えているらしい。道がさらに混む。現状は若干不便でもコストパフォーマンスの良い公共交通機関を利用している中流〜下流の層が、一斉に道路に出てくることになるのだろう。上述したような高級車を乗り回す上流階級の人からみれば、こんなに迷惑な話はない。もうバカバカしいからクルマは手放すという人も増えるだろう。ヘリコプターがもう少し安くなればそっちがはやったりもするかもしれない。
これはいわゆる社会主義化政策である。個人の財産を滅し、格差を放棄し、公共の財産を蓄えるわけだ。それならそうでもういっそのこと、既存のクルマをすべて国有化してしまい、いつでも誰でも停まってるクルマに好きに乗れるようにしたらどうか。目に付いたクルマに勝手に乗って、適当な駐車場に乗り捨てておけばOKみたいな。
それはそれで便利な気もする。
*1:ちなみに私はといえば、日産のワゴン車を所有していたが、先月売った。都内に住んでるとクルマに乗る必要なんて全然ない→駐車場代だけかかる→それでもさらに3ヶ月くらい乗らない→バッテリー上がってエンジンかからなくなる→交換→車検と合わせて20万のコンボで死んだ。