子供が大人になっていく

今朝の話。

我が家では目下「およげたいやきくん」ブームが到来している。3歳になる息子のたっての希望もあり、BGMとしてエンドレスリピートされていることもしばしばで、毎日毎日鉄板のうえで焼かれるたいやき諸氏ほどではなかろうが、多少嫌になっちゃう感じではある。

しかも、さすがにシングルレコード売り上げ記録としてギネスに登録されているだけのことはあり、これが相当耳に残る。朝に数回聞いたが最後、その日いちにち頭の中で鳴り響くこともざらだ。

そんなこんなで、今朝も身支度を整えながら、うっかり口ずさんでしまっていた。2番を。塩水ばかりじゃふやけてしっまっうぅ、というところだ。

すると、息子が最初から最後までちゃんと歌ってくれと言ってきた。きっと歌詞などを覚えたいのだろう。殊勝な心がけではないか。

だが断る。私は忙しかったのだ。あと5分で身支度を済ませなければならない。「無理無理」。とっさにそう告げた。


さて、さうしてさっそうと断りをいれた私に対して息子が間髪いれずに言い放ったひとことだ。

「パパ、でも仕事はちゃんと最後までやれよ。」

お前はおれの親父か。