別にユーザーが持ち歩く端末は1台と決まってるわけじゃないんだから、なんでもかんでも詰め込むな


痛いニュース(ノ∀`) : 任天堂DS、年内に新型機 カメラ・音楽再生機能追加、大型液晶、2万円以下 - ライブドアブログ
「新型DSはカメラ搭載、年内発売」報道 - Engadget Japaneseだとさ。

別に、電話とカメラとゲームと音楽再生と動画再生が全部別の端末でもまったく困らない。全部使う日なんて滅多にないし、万が一あればカバンを用意して全部持っていく。むしろいろんな機能がごちゃごちゃとついていると、常日頃余計な機能を持ち歩くことになってうざいし、全部使おうにもバッテリーが有限だから、暇つぶしにゲームをやってたら肝心な場面で電話ができなかったりとか、写真が撮れなかったりして困る。


どうもモバイル端末だと、ある程度普及したら多機能化して「持ち歩き端末」としてのデファクトスタンダード化という思考回路にみなさん陥りやすいように思うのだが、普通に考えて「ユーザーが常に携帯するたったひとつの端末」というポジションは幻想だと思う。
ネットのあちら側でプラットフォームを構築したうえで、こちら側の端末は用途にあわせて専用機化するというのが、ユーザーの視点からみて望ましいわけであって、プラットフォームとしての端末の覇権争いというのは、どことなく旧時代の風情を感じる。


アップルもまさにそうで、iPhoneとかいう誰が何に使うのかさっぱりわからない端末をリリースして、既存のファンにパラダイムシフト!とかヨイショされて喜んでいる。iPodを成功させたコンセプトは既存の汎用コンピューターの機能的分化*1にあったはずなのに、なぜかいつのまにかAll-in-Oneを目指しているさまが滑稽だ。


任天堂にこそは、もっと「ゲーム端末」を突き詰めてもらいたかったのに、実に残念だ。たとえば、キャリアと提携してDSに3G通信をつけて、常時接続に近い環境を実現したら、結構ゲーム機として面白いと思うのだけれども。
その際は通信料は任天堂負担でお願いします。

*1:ジョブズとその側近たちは「汎用コンピュータを使う時代から、コンピュータを応用して特定の目的に使う専用機が主流になっていく」と読み、現在へと続く製品企画の基本的なポリシーになっているという。』