ビジネスマンのための聖書入門

ビジネスマンのための「聖書」入門―バイブルは今も国際社会のバイブルである (ディスカヴァー携書)

ビジネスマンのための「聖書」入門―バイブルは今も国際社会のバイブルである (ディスカヴァー携書)


先般申し上げたとおり、ウェーバーを読みまして、キリスト教に非常に興味がわいたのですが、聖書を読むのは流石に時間がもったいないと思っていた矢先、本屋で(ふだんはamazonでしか買わないので珍しい)上記の本を見かけたので衝動買い。


そしてこれがまたつまらない。著者の主観が果てしなくうざい。要はキリスト教マンセー的な。題名にある『ビジネスマンのための』みたいな切り口もいっさいない(著者に言わせればここだというであろう点は探せば見つかるが、まあ読者に言わせればない)。どんなやつが書いているのかと背表紙裏の著者近影みたいのを見て、あまりのそれっぽさに軽く吹いたりもした。


ただ、聖書に書いてあることの抜粋というか要約については、当たり前だし別に著者の付加価値は感じないが、興味を持って読めますた。まあとは言ってもウェーバーの考察のほうが奥深かったので、参考程度ではありますが。


キリスト教というか、聖書というのは、要は道徳の起源であり、近代を代表する思想である。
それが(他の神話などと比べて)特徴であり、決定的な相違点である。
そしてその思想は、隣人愛こそが人類の善であり、利己性を悪とする。善なる行動を続ければ人類は救われる。とまあ大体そういうことである。


ということは、よくわかりました。