バフェットの投資哲学とリスクの分類

「バフェットからの手紙」を読んで、改めてリスクにはいろいろな考え方があるなあと感じたので、リスクの分類について少し考えたところをまとめてみた。 バフェットの投資哲学 知らない人はいないと思うが、ウォーレン・バフェットは米国の著名な投資家であ…

物欲

MacBook Air 11インチ欲しい! MacBook Air 11インチ欲しい!とは - はてなキーワード

グルーポン・バブルってもしかしてもう終わりなんじゃないのか…

つい先日も紹介したばかりなのだけれど、マイケル・ルイス著「世紀の空売り」より。 悪徳な投資銀行の欺瞞を見抜き、米住宅ローン債権市場のバブルをいち早く察知して、その崩壊に賭け、巨万の富を気づいた投資家でもあり医師でもあるマイケル・バーリは、バ…

不健全図書を専門に扱う本屋をつくってはどうか

ちょっとしつこい感もあるが、東京都青少年健全育成条例に関連して。 前回までのあらすじ 昨年の12月、東京都議会において東京都の青少年の健全な育成に関する条例、いわゆる東京都青少年健全育成条例の改正案が可決されたが、この改正案が都民の権利を侵害…

AKB48に学ぶ証券化の基礎技術とCDO48

2010年ももう終わりということで1年を振り替えれば、今年の芸能界はAKB48のために存在したと言っても過言ではなく、シングルCDのオリコンチャートはAKB48ばかり*1であり、テレビをつければそのメンバーを目にしないことはないし、明日の紅白歌合戦にも史上最…

史上最悪の賭博場

先日のパチンコの話は2万アクセスを超えるなど随分盛り上がったから、賭場つながりということで、今日は史上最も大規模かつ最も下品で節操のない賭場についての話。これに比べればパチンコ産業のいかにかわいらしいことか。 最悪の賭博場というのは、他なら…

そろそろネット住民の反パチンコ論についてひとこと言っておくか

はてなでは定期的にパチンコに関する話題が注目を集め、大挙して押し寄せたブックマーカーたちが、口々に社会悪たるパチンコ業界に対する怨嗟の声を漏らすというのが恒例行事になっている感がある。 < ビンボーの 原因は パチンコ > 韓国でパチンコが禁止…

電気自動車って結構ほんとに凄そうだ

またちょっと前の話になるが、11月30日放送のガイアの夜明けが電気自動車特集だったので、torne*1で録画して見てみたのだが、電気自動車すごいと思った。 なにが凄いって、加速が良いとか燃費が滅茶苦茶良いとかいろいろあるのだけど、一番は組み立ての簡単…

青少年健全育成条例と常識とインテリ系左翼気質

さて、東京都青少年の健全な育成に関する条例(以下「本条令」。)についてである。 先日、「こどもにエロ漫画を売りつけることで養われる国際競争力なる能力があるらしい」というエントリーを書いたところ、割と少なくない反応が寄せられた*1ので、今日はそ…

こどもにエロ漫画を売りつけることで養われる国際競争力なる能力があるらしい

東京都青少年健全育成条例の改正について、条例や改正案の原文すらろくに読まずなんとなく雰囲気だけで表現規制反対だなんだと騒ぎ立てる輩が多いので、いつか何か言ってやろうと機会をうかがっていたところ、ここにきて大御所、池田信夫先生が登場し、つい…

ここが変だよ介護保険制度

介護保険制度がスタートしてはや10年という頃合いなわけだけれども、どうも納得がいかないというか、設計がちょっとおかしいような気がしてならないわけである。非常に基本的な話ではあるわけだけれども、みなさんどう思いますか的な。 介護保険制度の概要 …

りそなの大型増資と投資家のモラルハザード

先日、りそなホールディングスが新株発行のための発行登録をしたことが、一部で話題になっていた。 「新株式発行に係る発行登録について(PDF)」 時価総額とほぼ同額、6000億の大規模増資! 話題になっていた理由は、単純に金額がでかいからである。その額…

ソーシャルゲームのバリュエーション

最近めっきり筆が遅くなってしまって、旬なネタについて書き始めても書いているうちに旬を過ぎてしまうから、書き終えてはみたもののなんとなく今更感を感じてお蔵入りというケースが増えている次第。今日の話題もなんとなくそんな感じではあるものの、気合…

賛美される消費

Grouponなる米国のベンチャー企業が巷で話題だ。 日経新聞によると、「今年4月にようやく創立17カ月を迎えたグルーポンは1億3500万ドルの資本を調達したが、そのときの同社の評価額はに達していた」そうだ。業績も絶好調のようで、創業して1年足らずにもか…

21世紀の国富論

VC(ベンチャーキャピタル)に対する不満を書き連ねた先日の記事は、260人以上にブックマークされ、アクセス数も10,000を超えた。日本のVB(ベンチャービジネス)をめぐる環境に不安や不満を持っている人は、少なくないということなのだろう。 先日の内容は…

我が国の政治家というのは何故こうもバカばっかりなのか

面白いものを見つけた。 民主党は何のために消費税を10%に引き上げるのか ~菅首相ブレーンの小野善康・大阪大学教授に聞く|辻広雅文 プリズム+one|ダイヤモンド・オンライン菅首相のブレーン的な存在を務めるとされる小野善康・大阪大学教授という方が、…

日本のベンチャー企業を取り巻く環境があまりに悲惨すぎる件について

VC(ベンチャーキャピタル)を含む日本のVB(ベンチャービジネス)をめぐる環境はまだまだ未整備*1で、日本からGoogleやAmazonやAppleのような高い成長を実現するベンチャー企業が出て来ないことの一因となっている、なんてことは実によく言われることで耳に…

「日本企業」がこの先生きのこるには?

経済のグローバル化が進むから、国際競争力を持たない「日本企業」はこの先生きのこれない、とはもうずいぶん前からよく言われるところである。 そんな折、楽天に続きユニクロが社内公用語の英語化を発表したことで、「日本企業」がこの先生きのこる道みたい…

アップルとマイクロソフトのビジネスモデルの違いについて

アップルの時価総額がマイクロソフトのそれを抜き、世界で2番目となった*1。数年前の状況からすれば、俄かには信じ難いほどの快挙だと言える。 こうした事実を受け、コンピューター業界における新しい時代の幕開けを宣言するような論調は枚挙に暇がないが、…

親デビュー

タイトルは、ついに人の親になりましたヤッターということではなくて、親になって突然振る舞いが積極的になる現象に名前をつけたものであり、要は高校デビューや大学デビューをもじった造語である。 親になるというのは結構特殊な経験で、それまでの価値観を…

無担保ローンの罠

消費者金融業者などによる個人向け無担保ローンは、なにかと資金が入用な一方で、現金はもちろん高価な資産を持たない庶民にとってはありがたい存在ではある。しかし、金融業者が、無担保という言葉の印象ほど何の当てもなくカネを貸しているわけではないこ…

マルチSIMカードサービス

海外の話だけれども、マルチSIMカードサービスというサービスがある。 マルチSIMカードサービスとは、契約しているメインの回線に加え、同じ電話番号を持つSIMカードを複数枚発行するサービスである。各通信キャリアによりサービスの名称は異なるが、サービ…

もう1ヶ月くらいブログを更新してないなあと思ったら

2か月だった。たぶん、twitter(ひとこと言いたい欲の発散)とシレン4(余暇の浪費)のせいだと思います。

メモ − 為替

米国の長期金利が上昇している。 米長期金利の上昇圧力が強まっている。指標となる10年物国債の利回りは先週、年4%の大台に一時急接近した。ギリシャに端を発した南欧の財政問題でソブリンリスク(国家の信用リスク)に敏感になっているほか、人民元やグー…

「東京都青少年の健全な育成に関する条例の改正案」って、そんなに問題か?

掲題の改正案についてはてブやツイッターで、やれ反対だやれ署名だとあんまりにも騒々しいので少し調べてみた。 特に問題になっている(っぽい)部分について、東京都のホームページに掲載されていた現行の条例をもとに改正案を反映すると、改正後の条例は以…

対日投資の振興って必要なんだろうか

「有力外資、相次ぎ日本撤退」との報。日経ネットから。 海外の有力企業が日本での生産や販売から相次ぎ撤退する。タイヤ大手の仏ミシュランは7月に日本での生産をやめ、韓国の現代自動車は乗用車の販売を中止。カナダの燃料電池大手も撤退する。国際収支統…

日本の自動車産業はシェアを維持できるのか

リコールの話ではなく、再び経済産業省の資料から。これはなかなか面白いですね。 以下のスライドについて。 日本企業の強み こちらによると、どうやら日本の製造業のうち世界的なシェアを維持している業種は、自動車とデジカメの2つしかないらしい。で、こ…

日本の産業政策にみる和の心

経済産業省の「日本の産業を巡る現状と課題」という資料が各所*1で話題になっていますが、以下のスライドはなんだかいろんなものが凝縮されていて特に面白いですね。 グローバル企業の好調とドメスティック企業の不調がいい感じに対比されています。要するに…

サブプライム問題にみる合理性信仰と思考停止

今となってはもう過去の話になりつつあるけれど、世界的な金融危機の引き金となった米国のサブプライムローン問題をちょっと振り返ってみる。 知らない人はいないと思うが、通常の住宅ローンの審査には通らないような信用度の低い人向けのローン債権に、先端…

ベーシック・インカムに群がるハエ

ベーシック・インカムというのは、「最低限所得保障の一種で、政府が全ての国民に対して毎月最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金(5万円-8万円程度)を無条件で支給するという構想」だそうで、「すくなくとも18世紀末に社会思想家のトマス・ペイ…